呪い代行

呪い代行

マーラ 《Mara》

2023/05/15
マーラ 《Mara》  出身地:インド
 仏教における代表的な悪魔。意味は「死の恐怖」。漢音写して「魔羅」と書かれる。「魔」という漢字が造られるもとになったのがこのマーラである。
 マーラは後に愛欲の神カーマと結び付けられ、カーマ・マーラとして複合体の悪魔となる。カーマ・マーラは性的な両性具有の精霊で、愛欲と死の恐怖というふたつの側面から人々を支配し、肉体を破滅させようとしているのだ。カーマは男神であるのに対し、マーラは死の女神であり、その属性は今日ではカーリーに引き継がれた。スラブでは死の老婆モーラとなり、ヨーロッパではナイト・メア《night mare》として、金縛りを起こし、魂を抜き去る悪魔として考えられた。